スペシャル対談2 速水奨×RSアカデミー生(一期生(卒業生)×二期生)
お知らせ
速水「野津山くんは2年目、今井くんと楓さんは入って2~3カ月くらい?」
今井・楓「そうです。」
野津山「ええ(笑)そんな経つんですね。」
速水「野津山くんはもっと居る気がするよね。さて今RSアカデミーはどんな感じですか? 楓さん。」
楓「私は今受験生で、学校はけっこうピリピリしているんですよ。なので、週1回のRSアカデミーが
楽しくって! 本当にそこで力を充電している感じです。」
速水「ほう。気分転換になっていると(笑)」
楓「気分転換って言うと、変ですけど(笑)」
野津山「受験の息抜き?」
楓「息抜きって言っても変ですよね(笑)」
速水「でも、学業とこういう仕事を両立している人もいっぱい居るので、なるべくいろんなことを経験
した方がいいと思います。演技の勉強って、ただ台詞を反復して喋るだけじゃないですよね。人と会う
こともそうだし、まったく違うことを学ぶのも大事だと思うんですよ。いろんなことを楽しんでやれる
ことが、一番いいと思うよ。」
楓「はい。」
速水「今井くん、どうですか?」
今井「そうですね。専門学校時代の週5のレッスンが、週1のレッスンに変わりました。その分日常の
時間がすごく増えて、お芝居をしっかり学べる時間が増えた気がします。」
速水「うんうん。」
今井「初めましての人が多かったり、年齢層もバラバラだったりで、新しい人間関係を築いていくとい
う部分では、すごく勉強になっています。」
速水「声優学校とRush Styleの空気感などの違いはありますか?」
今井「いい意味で違いはあります。限られた時間という意味では、週1レッスンは時間が貴重なので、
その分集中力は高まります。」
速水「君たちは、オーディションもけっこう受けているよね? 合否は別として(笑)」
野津山「戦慄の…。」
一同「(笑)」
◇どんなことを学ぶのか
速水「今は、主にどんなことを学んでいますか?」
楓「私は、声優だから『声』や『読む』ということに特化すると思っていたんですが、実際は演技
を広い視野で観察する』ということでした。この間の発表会でも、まさか怪談を朗読するとは思って
いませんでした。演じてみて視野は広がりました。」
速水「うん。今井くんは?」
今井「専門学校の時はマイク前で演じることが多かったですが、RSアカデミーでは、エチュードなど
を経験してます。ぼくたちの発表会は、セリフは歌舞伎のもの、動きは自身で考えるという変わった
授業スタイルでした。視野を広げるという点でも勉強になりました。」
◇先輩から現アカデミー生へ
速水「野津山くん、先輩としてアドバイスは? 去年の同じ時期は、何を考えていましたか?」
野津山「そうですね。お二人は結構オーディションを頂いていると思うんですけど、養成所でオーデ
ィションを貰えるっていうのも…。速水さんがくじ引きで決めているわけでもないので。」
一同「(笑)」
野津山「速水さんがひとりひとりの演技を覚えてくれているということですよね。お芝居も勿論です
けど、人間性とかも大切で。ぼくは最初『技術的に上手い人』が生き残ると思っていました。でも、
それだけじゃないです。速水さんと接する時、ほかの同期と接する時に、人間性を磨く感覚を意識し
た方いいかもしれないですね。例えば、その中で一番明るく振る舞うとかでも良いと思うんです。」
今井・楓「ありがとうございます!」
速水「役者って総合評価だから、台詞や歌やダンスが上手いだけでは駄目で、講師の小野さんもお
っしゃってたように『愛嬌』が無くてはダメ。愛されないといけないですよ。」
今井「大事ですよね。」
速水「みんなが元々もっているものを、柔らかく、ちょっとずつ大きくしていけばできるものなので。
特に楓さんはまだ高校生だから。いま反抗期? おうちで反抗期とか無かったの?」
楓「無かったですね。」
一同「いい子~!!」
◇ご自身の家族の話
速水「東京に来て、ご家族から離れて自立してアルバイトをしながら頑張っている子も居るし、実家
から通っている子も居るけど、その後ろにいるのはご家族ではないでしょうか。そういう方々がいら
っしゃらないと、どうしようもないことも実際ありますよね。」
今井「ぼくの母は『やりたいと思ったなら頑張りなさい。』と、すんなりOKが出たんですけど・・・・
父の方は『おまえ大丈夫か?』と…真向から否定というよりは、ちょっと不安を感じていたみたいで。
でもそこで『自分は何でこの道を選んだのか、どういう風になりたいのか』っていうのを、初めてま
ともに話ました。」
速水「そうなんだよねえ。男って10代の頃は父親とあんまり話さないよね。野津山くんは?」
野津山「ぼくもそんな感じです。母は『まあ頑張りなさい。』みたいな感じなんですけど、父として
は、ぼくの将来のこととか思う所があったみたいで。」
速水「先の見えない世界だからね。」
野津山「父とは、初めてぶつかった部分もあったんですけど、今事務所でどういう感じなのかとか、
声優の仕事の話をしていると『そういう風に決めたのであれば、この道を続けていこうと思う限りは
頑張りなさい』とは言ってもらえるようになってきました。」
速水「そういうのはいいな~。楓さんは?」
楓「たぶん両親は最初、私が習い事感覚でやっているんだと思っていて、でもオーディションに書類
で通ったよ~とかを伝え始めたら、少し見る目が変わったというか『それを本当に仕事にしたいんだ
ね!』と思ってくれています。そこからは家族のなかでも、ひとつ夢があって頑張っている!という
意識みたいなものがうまれました。」
速水「そうか~いい環境だね。野津山くんの所もおばあちゃんも、応援して下さってね。」
野津山「ラッパを送ってくれまして。」
一同「ラッパ!?」
野津山「ぼくのデビューがラップに関する作品で、ラップをするラッパーと、楽器のラッパを勘違いして、
実家に楽器のラッパ送ってきました(笑)」
一同「(笑)」
野津山「野菜でも魚でもないな~、と思って見たら『ラッパ!?』みたいな。それ面白いな~と思っ
て、手に取りたかったのに、年末実家に帰ったときに母親から3万円渡されて『これ、ラッパ。
メルカリで売っておいた』って(笑)まじか! おかん!って(笑)関西人だからって、それはダメだろ
っ!」
一同「(笑)」
野津山「そんなこともありましたが、地元の人は応援してくれています。」
速水「そうだね。ぼくも、演劇を志してから父はずっと反対していて、『大学に行け』って言われて
いたけど『大学に通っている時間はない! 今やらないといけない!』というので劇団に入って。
だから、てっきり父は反対していると思っていたんだけど、ぼくが声の仕事をはじめて何年かして
田舎に帰ったときに、アニメ誌が父の書斎にあって、母親に尋ねたら、父が女性の部下に頼んで、
ぼくが出てる号を全部揃えてくれていたってことがありました。」
一同「素敵~!!!」
野津山「ぼくの父親も、ぼくの出演しているCDを買ってくれたらしくて!最初、お店に5枚置いてあ
ったので、5枚とも買おうと思ったらしいんですけど…そのCDが女性向けだから、父はびびって1枚し
か買わなかったみたいです。」
一同「(笑)」
野津山「親戚とかに布教もしてくれているみたいです。やっぱりあたたかいですよね。」
速水「そうだね。一番応援してくれるからね。でも逆を言えば一番怖いファンでもあると思う。
そこを裏切ることはできないので。そこに誠実であるためには、自分に誠実でなければいけないね。」
◇1年たって今…
速水「野津山くんの場合、入って3~4カ月で『ヒプノシスマイク』のオーディション受かってしまった
んだけど…(笑)」
野津山「受かっちゃったんです(笑)」
速水「大きな転機ですよ。」
野津山「そうですね。」
速水「でも、それまでの道のりがあるんじゃないですか?」
野津山「もう、不安しかなかったですね。ぼくなんて、ポンコツ中のポンコツだったので…。」
今井「いやいや…!」
野津山「これは冗談抜きで! 今もなんですけど、アクセントが直せなくて…みんなとのレッスン中、
速水さんに、交代! とかも言われてました。でもそこでぼくは『ダメだ!』と思って、アクセント辞
典引いて調べ直したんです。その後もう1回速水さんに聞いてもらって、また間違えたんですけど。」
一同「(笑)」
野津山「なので、ぼくみたいにアクセントで注意されるっていうことは、お芝居見てもらえてないん
ですよ。そこでレッスンしている人たちとその段階でスタートの位置が違うし…。やっぱり焦りましたね。
『ヒプノシスマイク』受かる前なんて。周りをいいなーと思うこともありました。ぼくの声、主役声で
はないから主役声の人に憧れますし、速水さんが褒めたり気にかけたりしている子が居たら、気になっ
ていました。同期でも競争だから、置いていかれているのでは? という不安はありました。」
今井「ぼくも元が津軽弁なので、日常会話でふと出てくる単語の発音は気になりますね。よく指摘さ
れていたので、1回指摘されたところは二度と間違えてたまるか!って気持ちで、その場で何回も繰
り返してインプットしていました。遊びの時も授業中もやっていました。」
野津山「えらいよ…。ぼく直ぐアウトプットしちゃう…。」
一同「(笑)」
野津山「Rush Styleの先輩は皆さん優しいから、電話して『すみません、アクセント聞いてもらってい
いですか』って頼っています。」
一同「(笑)」
野津山「東京出身の方とかに聞くのがいいかと思います。」
楓「そうですね。」
速水「だからと言って、東京出身の方のアクセントが正しいかというと、そうとは限らないですよね。」
楓「日常のなかでも、本当の発音と違うのに、きれいに聞こえるって
いう理由から、間違った音を使ったりしているので難しいですよね。」
速水「楓さん、学校で放送部だもんね。」
楓「はい。」
野津山「素晴らしい部活だね。」
速水「部室にアクセン辞典おいてあるんでしょ?」
楓「あります。」
野津山・今井「へえ!!」
今井「高校時代からそういうことできるのもいいですよね。」
速水「そうだね。」
今井「経験としてはいいですよね。ぼくはなかったので。」
速水「青森は何があったの? りんご?」
今井「ねぶた部はありました。」
一同「へえ~!」
速水「みんな悩みはあると思うけど、いい環境で、仲間と切磋琢磨して和気あいあいとやっている
感じですか?」
楓「はい!」
今井「そうですね!」
◇年間スケジュール
速水「今回は早い段階で発表会やりましたね。去年はこの段階でやってないもんね。」
野津山「我々の時代はなかった…。」
速水「すまん…(笑)」
野津山「RSアカデミーは進化していくのです!」
速水「そう。こちらもどういうかたちがいいか、考えていっているからね。年間でいうと、最初にボ
イスサンプル収録をやって、各々の力量や、今できることとできないことを見極めて、その後エチュ
ードやって今回の発表会やって、アニメアフレコやってと、マイク前の勉強がさらに始まっていきます。
いま、今井くんは自分への課題はあるの?」
今井「そうですね。ぼくはもっと相手のお芝居を聞けるようになりたいと思います。」
速水「なるほど。」
今井「自分でボイスサンプルつくって聞くことなどはやっています。渡された文章をひとりで練習す
るという時間はいくらでも作れるのですが、掛け合いとなると、人と演技をするという時間は少なく
て…、週1回のレッスンで一緒に演じる僅かな瞬間でどのくらい掴めるか、気付けるかってすごく集中
しないと掴めないので、その機会をもっと増やしたいです。」
速水「それは増やせると思うよ。例えば、稽古場をみんなで借りて授業以外の時間もレッスンすると
かね。野津山くんを呼んでふたりで掛け合いしたりもできると思う。」
野津山「そうですね。」
楓「私、演技に関しては準備しないと不安で。」
野津山「ぼくは準備しないですね。まだ現場は少ないですけど、速水さんにも、そんなに練習して
どうするの? 言われるんです。練習しすぎると、現場に出たときに、ディレクションで、『ここはこ
うやってください』って言われたときに、わかっても練習しすぎて、変えられないんですよ。」
速水「うんうん。」
野津山「もう体が覚えていて…変えづらいというか。ある程度は作っていくけど、そこからは現場の
方々と一緒につくる感じでぼくはやっています。不安かもしれないけど、練習しすぎて、ディレクシ
ョンに応えられない方が不安です。もちろん練習もしますけど(笑)」
速水「あるオーディションの時のことなんだけど…。文字を目で見たまま音読しちゃう。音と言葉の
意味がリンクしないのに喋っている。だから。1回原稿を逆さで読んでみようって言ったの。」
一同「ほお~」
速水「みんな文字って大体頭に入っているんだよね。逆さにすることで脳が文字を読むのではなく、
言葉を一生懸命喋ろうという風に変わるんだよね。」
一同「へえ~」
速水「固定観念を一度外す。文字から入ってくる情報を、文字情報じゃなくて、言葉としてきっちり
頭のなかで組み立てなおすことをやっていくと、より言葉が生きていくっていうのはありますね。」
楓「今不安なことがあって…自分が想像している声と、口からでる音って違うじゃないですか。力量
が足りないから、思ったような声が出ないという部分は克服できる日は来るのかって思っていて。」
速水「きますよ。頭で考えている言葉のふくらみとか輪郭があるでしょ。その輪郭をちゃんと出そう
とするためには、自分のイメージしているものを出すだけのアウトプットの鍛錬が必要なんですよ。
同じ言葉でも、込めた気持で意味が変わってくるじゃないですか? その振幅があまりないと、聞い
ていて、どっちなのかが解らないんですよ。演じる側は台本もっているから、そう言ってるつもりに
なっているんだよね。より具体的に視聴者や観客に向かって演じるための、サービス精神と言っても
いいけど、脳と体がきっちりとひとつひとつ、フォルムとして覚えていくことが大事なのかなとは思
います。」
楓「まだ、誰かに喜んでもらうための声優とか考えるのがむずかしくて…。」
速水「それはそうだよ。でもこの間の発表会の怪談噺は面白かったし、観客に向かってやっていたと
思うよ。それを、いついかなる時も、ひとりで台本を持ってやるときでも、イメージを持ち続けるこ
とは大切ですね。」
楓「はい。」
速水「台詞は時々、同じ言葉だけど意味合いが変わってくる。自分のなかにある感覚によっても変わ
ってくるから、いかにフレッシュに捉えるか。野津山くんも言ったけど、ガチガチに固めるのではなく
て、むしろ自分のイマジネーションをどれだけ豊かに保てるかは大事だと思いますね。鮮度が命!」
今井・楓「はい!」
速水「ふたりは、もう相当オーディション受けたね。」
今井・楓「そうですね~。」
野津山「いいな~!」
速水「今井くん、仕事も始めてるしね!」
今井「はい。」
野津山「ええ!? なにそれ~聞いてないよ~!!」
一同「(笑)」
今井「少しずつですけど、現場も行かせて頂いてます。」
野津山「素晴らしいよ。素晴らしい!」
速水「いいことですよ。やっぱりドキドキするんでしょ?」
今井「全く違いますね。自分が想定して、こう演じようと思ったものでも、現場の空気感で変化しま
すし…。その中で出来る精一杯のものを出さなくてはいけない。現場を踏むたびに、あそこ良かった
な~とかダメだったな~とか考えます。」
速水「いいじゃないですか。楓さんもスタジオオーディション行ったりしていますよね。実際現場にい
くと、今の良かったですね~別パターンもお願いします!って言われたりすると思うんだけどどう?」
楓「焦りますね…。」
速水「そうだよね。だからやっぱり、僕らの仕事って1つだけ用意したって駄目なんだよね。ちゃん
といくつかのバリエーションはもっていた方がいいかな。」
楓「オーディションで、今までTVや雑誌でよく見ていた人が目の前に座っていることが何回もあって。
この人に勝たないと仕事がもらえないんだと思いました。同じスタート位置に立っていること自体が凄
いことなのに、勝てるのか不安にも思いました。だからそんな時は『女子高生は無敵!』って自分を
を奮い立たせています。」
一同「(笑)」
速水「結局ユーザーが何を求めているかなんて本当の所はわからないし、監督がどういうことを要求す
るのかもぼくらは想像するけど、ドンピシャでわかるわけじゃないですからね。でも、自分が常日ごろ
やっていることは裏切らないので、その積み重ねしかないんだよね。」
今井「以前の養成所パンフレット見て、一番最初に思ったのがもし自分がRush Styleに入るってことに
なった時にやっておくべきことは何だろうなと思いました。」
速水「そうだな~いま何歳?」
今井「20歳です。」
速水「うーん…恋愛。」
野津山・今井「恋愛!」
楓「今井さんお得意の…。」
速水・野津山「お得意の!?」
野津山「聞いてないよ~!!教えてよ~!!」
一同「(笑)」
速水「恋愛っていうのは、女性を好きになることも勿論大事だけど、それだけじゃなくて、いろんな
ことを好きになるということはあった方がいいと思うよ。真面目に演技のことを突き詰めることも、
とっても大切だけど、多くのものを見たり聞いたりした方がいいかな。きっと何かの役に立つ。
ぼくは学生のころ地理が好きで、ずっと日本地図見ていたの。そうすると、47都道府県どこの人と
も、何かひとつ話ができるの。」
一同「おお!!」
速水「それから、とにかく『本を読むこと』。なんでもいい、漫画でもいいし。ぼくらの仕事は漫画
を読むことも大切なんですよ。」
野津山「漫画ですか~!」
速水「うん。漫画読んで、アニメ観て、ゲームして欲しいんだよね。」
野津山「じゃあ漫喫行ってゲームしよう。」
速水「それで、カラオケ行ってアニソン歌う。」
野津山「アニメ鑑賞しながら、OPとEDも歌うんですね。ぼくみたいにラップも歌うかもしれないし、
今後演歌とかくるかもしれないよ。演歌系の乙女ゲームとか。」
速水「こないだろ…(笑)」
今井「落語の作品もあるし、刀が擬人化する時代ですもんね!」
楓「ところで、ラップ作品はどんなかたちで決まったんですか?」
野津山「ラップのオーディションがありますって言われて、そこから始まった感じですね。その時に
ちょっとだけラップを聞いてました。」
楓「元々好きだったんですか?」
野津山「あまり知らなかったんです。」
速水「マネージャーがラップは聴いておいた方がいいよ~って言ってたもんね。」
野津山「いろいろ聴いて進化しました…。叩かれて伸びて叩かれて伸びて…。」
速水「ちょっと鼻が伸びたら、パーンって折って。」
野津山「長すぎて2回折られるっていう(笑)」
速水「プロになったら少しだけ天狗になることも必要だけど、そんな暇がないくらいに、様々なこ
とがやってきますよ。いくつになっても勉強しなきゃいけないし、毎回同じ仕事はないし、同じメン
バーでやることもないし、だからずっと刺激与えられっぱなしで。そのプレッシャーを楽しみに思わ
ないと続かない。」
野津山「楽しむというのは、一番の原動力だと思います。同期にも居るけど、勉強と練習をしすぎ
て、台詞を読むことにプレッシャーしか感じてない。何で声優なりたいのって聞いた時に、自分が好
きだからなりたいっていうのが多いと思うんですけど、それは何か違うとぼくは思っています。やっ
ぱり常に楽しむことは大事だと思います。どんな台詞でも自分がやりたいことだったら、楽しんで!
って思うんです。辛いときも楽しんだ方がいいですね。やりたいことやって楽しむのが一番です。
ぼくはそれがいいと思います。」
速水「RSアカデミーは指導面で、すごくすごく追い詰めて! みたいなことを、ぼくはしたくない。
自分が経験して嫌だってことはすべて排除してやっていこうと思っています。ぼくも楽しい、みんな
も楽しいっていう気持ちのなかから、良いものが生まれてくるんじゃないかなと思っています。」